「星の数ほどある」の星

 占星術では、太陽に月、そして水金火木土天海冥の10天体と、加えてキロン、ノード、あたりの星を見ます。例えば古代や中世の占星術では、太陽月水金火木土までしか星が知られていなくて、太陽から土星までが占星術でした。1781年、フランス革命の頃と同時期に、天王星が発見され、それから海王星、冥王星、どんどん星がでてきました。天王星、海王星、冥王星が近代までなかったというのは、「目に見えない星」だということですね。

 近代から現代へと、より一層広げると、リリス、バーテックス、アンチバーテックス、パラス、ケレス、ウェスタ、ジュノーなどとさらに占星術で見る星は増えていきます。

 今ホロスコープに「出す星」を全部適応すると、ホロスコープ360度全部何かで埋まっちゃうんだじゃないかな。情報化社会においては、そのくらい星がいっぱいあります。


 ですが占星術の基本はやはり太陽系の10天体でして、最近はキロンとノードもそのレベルの地位に迫っているように思えます。


 個人的には、10天体+キロン+ノードのなかでも、特にこの星に注目したり、注目しなかったり、というのはあります。それは複合的な要素で、アスペクトが凄い、ASC IC DSC MCに近い、ひとりだけポツンと存在している(コンジャンクションが遠い)、など、いろいろありますが、星自体の重要度もあります。


 アスペクトや位置を考えない場合、個人的にはノード、冥王星、太陽、なんかはすごく強烈なので、一番重要視するでしょう。そして、長所と怨恨が共存する土星、具体的な利益である木星、金星、とそれぞれ色々です。


 人の星を見る場合、海王星とキロンは微妙に話しづらいです。これらの星は、人によっては最も重要な星になりますが、人によっては全く星の力を使うことなく人生を終える可能性もあるからです。しかも、その人の心の奥底の深淵をあらわし、他人にやすやすと見られたくないものをさすからです。


 この世のほとんどの普通の仕事は、海王星とキロンにあまり関わりがありません。海王星は霊感だし、キロンはトラウマとその回復を意味します。ここでいう霊感は、占い師や霊能者の職業能力だけでなく、小説家や企画のインスピレーションのほか、何かを決定する直感力まで意味しますが、インスピレーションを必要とする仕事には最優先事項の星ですが、そうでない人にとっては、全く意味のない星かもしれません。


 それに加えて、キロンは「隠れたトラウマ」だから話づらいんですね。占星術について書いて渡す場合、だいたいが初対面の相手です。仲の良い友人なら、それも何でも話せるレベルまで信頼できる相手には自分のトラウマについて話すことはできますが、初対面の相手にそこまで自分をオープンにし、無防備にするのはとても怖いはずです。もともと明るくてオープンな人でも、いきなり自分の最大の弱点、コンプレックス、トラウマについて話す人はいないでしょう。

 なので、キロンは見ますが、かなり特徴的な場合以外、占星術においてあんまり詳細に書くことがないです。


 だからキロンに関しては、直接あって話すよりもこういう、ホームページで、「12室別、キロンの意味」なんて書いてあるのを見るのが、一番いいのかもしれませんね。対面で指摘されると瞬間的には戸惑って防衛意識がでて混乱してしまいますが、自分で読むなら素直に読めて、意味をなしてくれるでしょう。もしできたらまた、そんなページもそのうちつくっていきたいですね。



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