太陽

 太陽は、太陽系の星のなかで最も基礎となるものです。基本的な意味は、「人生をどう構築するか」「人生をどう認識するか」が占星術の太陽の意味のような感じです。あなたの太陽が持つアスペクト、入るハウスと星座によってそれらの意味が変わってきます。


 占星術は、歴史上ギリシア神話とともに育まれたところがあります。ですので、各天体はギリシャとイコールになるローマの神の名前を持っています。

 例えば、金星=ヴィーナス=アフロディーテー、木星=ジュピター=ゼウス、など。金星、ヴィーナスがローマ人にとっての女神ウェヌス(venus)であり、ウェヌスを英語読みしてヴィーナスです。


 なので、ヴィーナスについて神話で語られていることを学べば占星術で金星を解釈する際のインスピレーションになります。比較神話学や文学に詳しくつっこむとこういった神々のイメージは古代から現代までずっと創作において生き続けたものなので、ありとあらゆる場所にそれを見出すことができ、また深くつっこんでいくと実に色々なものが出てきます。


 そういったところで、「太陽は神」の誰にあたるのかは複雑な問題です。ギリシャ神話では、この方こそ太陽神、と言い切れる神格がいないようなところがあります。アポロンは太陽神ですが、他にヘリオスという神もいます。ヘリオスは、古代ギリシャ語でそのまま「太陽」という意味です。

 ただどちらもギリシャ神話の「創世時代」つまり最も古い世代の神々ではありません。カオス(混沌)・ニュクス(夜)・ウラノス(天)・ガイア(大地)、こういった神々は最も古い世代の神々であり、「創世記」の神々です。そういう意味では、太陽は比較的後ろの世代なんですね。


 太陽というと、占星術でも中心的存在だし、神話的にも力強く、科学的にも太陽系の中心であり人間の行動、バイオリズムが太陽に基づいていることからわかるように、「すべての基礎」という感じがしますが、世代的には「後からやってきた人」なんですね。

 太陽は、ドイツ語では女性名詞、ラテン語、ギリシャ語、サンスクリットとかでは男性名詞で、ソル、ヘリオス、スーリヤ、皆男性神ですが例えば日本神話の太陽神アマテラスオオミカミは女性です。国によってイメージは様々です。

 ギリシャで言えば、アポロンは彼の姉妹であるアルテミスとともに弓の名手ですが、その弓で持って人々に「疫病」の矢を放つ存在でもあります。太陽の明るさ、健全さとはなかなか言い難いところがあります。

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