命にしがみつく

 マズローの欲求五段階説とかありますが、一番下の生理的欲求・安全欲求は生きていく上で欠かせないものですが「所属と愛」「承認」「自己実現」などの欲求は、段階というよりイコールのような気がしないでもない。

 なんにしても、ピラミッドの上の三つは生きていく上で優先度は、下の二つである安全とか衣食住・健康に比べると高くはない。まあこちらも衣食住は大丈夫でも安全じゃなかったり安全だけど衣食住がなかったらダメなので、どちらが上とも下とも言えない。


 人生の安心とは何か?人生の達成とは何か?ひとつには、やはりこのピラミッドの下二つ、安全・衣食住・健康の確保だろうか。安全や健康は、お金でどうにかなるとも限らず、国が戦争になったら安全ではなくなるし、健康もまだ解明されていない世界なのでどれだけ対策しても必ずしも健康でいられるわけでもない。いつ何がやってくるかわからない代表的なものふたつだ。

 ただそれらの欲求の最低限必要な部分を「お金で買える」という仮定の中で、その分のお金を「死ぬまで必要な分はすでに持っている」みたいなのは、人生のとりあえず安心安全の確保のひとつのかたちだ。もちろん、お金の価値が変わるとか、政治や国のシステムが変わることだってあるけれど、それは起きないかもしれないし、起きたとしても起きてからしか考えられないことだ。


 老後2000万必要…というのはちょっと「少し贅沢な生活」の上だろうか。何歳まで生きるかによるけど…。

 割と自分はお金に関しては対数関数グラフ(x=0, y=0を通る)だと思っていて、10円のものと100円のものは、約100倍の価値の差があるとして(うまい棒をディスっているわけではない)、10万円と100万円のものには100倍の価値の差はなく、そうやって金額が高くなっていくとだんだん価値の加速度みたいなのが下がっていく感じのものと思っている。

 つまり、すごいお金を使って楽しいことをする…というのは、実はそこまで合理的でなく、比較的つつましいお金でも楽しいことは結構あると思っていて、それが生活の工夫、人生の楽しみだと思っている。場合によっては、お金をあまり使わない趣味のほうがお金をすごい使う趣味より楽しかったりする。少なくとも自分はそう感じる。


 その意味で言えば、生活費・光熱費・税金・医療費の予測…を自分が計算したらもし自分が65歳で収入がなくなり、95歳で死ぬ場合に必要な金額は1500万円だった。

 もちろん、これは2024年現在のお金のレーティングと、1ヵ月にかかるお金から年金をもらえる金額を引いた金額なので、時代によって変わる。まあ逆には、90歳も超えて、趣味とかどうお金使っているかなんて予測もできないし、老後の食欲では食費も変わるだろう。時代の流れによって、1500万より多くもなるかも知れないし、少なくなるかもしれない。

 簡単に言えばこれはいまの自分の最低限の営みの感覚で計算した時、(1ヵ月の生活費(食費、光熱費、税金、ネット代etc)x12-年金)x30のだいたいの値でした。ネット・図書館・カラオケくらいしか好きなことがないので、ネット代と電気代くらいが娯楽費です。PCが壊れたら出費か。

 賃貸の場合はそこに家賃をプラスすることになります。自分はそもそも乗れないですが、車必須だとそれも。それに伴い、ほとんど影響ないかもですが税金や水道光熱費の金額も多少変わるかも知れませんが。そしてまた残りの人生で正社員的仕事についた場合、厚生年金が入ると1500万より安くなります。年金もでも月30万とか超えると医療費が高くなるんだわな。

 これら全ての、命にしがみつく行為…。

 お金について考えていると、決してネガティブな意味ではなく「生きるとは何か?」に思いを馳せます。つまり、お金によって私たちは「活動」を強いられている。そしてまた、人生の目的というものがはっきりしなくて、それは「結婚」なのか「子孫を残す」なのか「とりあえず天寿を全うする」なのか…。

「とりあえず天寿を全うする」は欲求のピラミッドの必須の下層2つそのものですね。その上の欲求に結婚や子孫がある。まずは下層の2つの欲求、そのための基本的に予測可能な範囲の計算をしていた。

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