versprech' die Stern
遠出があった。東京には行っていないが、ここまで接近したのは3年近くぶりだった。駅で、電車に乗ろうとした時、行き先に、見覚えのある駅がたくさんあった。相模大野、新百合ケ丘、新宿、品川、上野、東京。乗ろうした電車も、ずっと乗っていれば、こういった街にたどり着くんだな。聞き覚えのある街ばかり、昔の住んでいた街。
ああ、この場所は、これから帰る故郷よりも、懐かしい東京のほうが近い。
昨日までの2日間だけ、「久しぶり」があった。それは、私にとって、人類の星の時間(Sternstunden der Menschheit)だった。過去を久しぶりに享受した。3年間、幽閉されていた、カスパー・ハウザー、ほどではないが、私がかつて、どんな人間であったか、私がかつて、どんな風に感じ、私がかつて、どんな風に生きていたのか。久しぶりに、思い出す。
宿泊場所の隣にまねきねこがあって、しかも午前中の時間が数時間空いていたので、朝昼兼のパンを複数買ってカラオケに行った、それも凄い久しぶりのこと。かつての自分がしていた暮らし。
用事が終わって、帰りはもう深夜、電車には、若者がたくさんいた。夜中帰りを怒る保護者にとっての悪夢。それらから自由な人たちの世代。そして、かつて、よく乗っていた東京の電車のデザイン。それもまた、昔を思い出した。学生時代から、10年くらいの東京にいた、あの時の自由のシンボルが怒涛のように、やってきた。
この日々が終わるまでの1ヵ月半、どうやって生き延びよう。どんな手を使ってでも、私は生き延びなければならない。1ヵ月半後が、ほんの2日とはいえ、示されたのだから。
youtubeでいくらでも見られるMVも、カラオケで見ると高画質。
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