孤独を埋める

 簡単にいえばいろんなもんを食べる、または味覚が訓練されていて自信がある人ならいろんな味や産地のものを食べることで、孤独感を感じなくなるということ。

 同時に池とかの環境でいうところのブルーギルとかブラックバスを放って生態系が崩壊する的な食料もあるかもなんで、そういう抗生物質みたいな食物を食べないということも孤独感を感じないために重要ってことかもしれないです。


 また逆にいえば腸内細菌が豊かでないなら、例えばどれだけ人間関係や恋愛関係に恵まれていようとも孤独感を感じ続けるのでしょうか。

 実際に、寂しい時とかって、謎のドカ食いをしたくなるかもなんですが、それも腸内細菌の枯渇による孤独感の埋め合わせ?そして孤独感を満たす副産物で太る。


 もちろん腸内細菌と一言に行っても、ある個体の好物が他の個体の命取りだったりと、オールマイティな食料は存在しないでしょう。基本的には、腸内細菌にいいと言われて久しいものや、古くからのやり方でつくられた食料なんかはなんらかの形で腸内細菌多様性(=孤独感への対処)に貢献してくれるでしょう。


 例えば、こういう時に、「腸内細菌に良いもの」とは何か?を知るために、色々な情報を検索し、実際に色々な情報がやってきます。その時に、その情報の信頼度とかを、話の内容と自分の経験論の他に、発信者や発信媒体のステータス等を気にするでしょう。

 そういう反応も上述の「孤独感」からきているような気がする時もあります。

 なぜなら、多くの人間にとって説得力のある話というのはすなわち「たくさんの人が賛成している話」だったりするからです。


「科学的事実」は「多数決」でできているというのが、エビデンスの確立という行為の中でなんとなくメカニズムとして見えてきます。公平な条件下で実験をして、グラフ化した時にはっきり見えるある程度の数字が記録されれば、それが科学的事実として確立します。


「仮説」に賛同できる「数字」が多いということが「真実」の定義ということです。


 インド哲学の世界みたいになりますが、それらの言葉を言い換えるなら、


「仮説(この世の本体)」に「数字(観測行為の数)」を与えて「真実(質量)」ができる。


 仮説(この世の本体)とは印哲や仏教でいう「空(śūnya, śūnyatā)」のことです。量子力学でいえば観測される前のスピンネットワークとかになるんでしょうか。

 量子力学とかで、意識が対象を観測するという量子レベルの行為が対象に質量(エネルギー)を持たせるという話にも連想させられます。ぶっちゃけ、これらの「孤独感(=腸内細菌多様性)」はもはや世界のアルケーのようなものにすら思えます。

 人は食うために生まれ、食い食われるめに死にます。それがこの世の最初のシンボルです。私たちの「孤独」とは何か?「観測」が足りない状況のことです。孤独な人は、真実を求めます。観測行為が十分にあるものを求めます。孤独感=飢え(腸内のグレート・リセットへの欲求含む)=観測による質量化への欲求。人から親しまれることも嫌がれることもも同じ「観測行為」です。


 インド占星術では、こういった理系の世界は「凶星」が象徴しています。太陽、火星、土星、ラフ、ケトゥといった星が強い人は科学に向いていることになります。

 理系分野は、エビデンスが真実であり、エビデンスのないものを信じることはありません。そこにどうしても多数派(真実=十分な質量)への欲求、「孤独感」が見えてきます。「凶星」とは、そういうことのような気がしてきます。孤独感を感じている状態なので、孤独感のないもの「真実」への強い欲求が生まれる。ただ、「真実」が必ずしも孤独感を埋め合わせてくれるものでもない…。


 フランス語のvouzとかドイツ語のSieや古くはihrなどは「貴方」の意味があり、すなわち相手への敬称の意味がある人称です。どちらにも共通しているのは「複数形」であること。vouzはtuの複数形、Sieは一応er, sie, esの複数系、ihrはduの複数系です。日本語でいえば「君」「あなた」ではなく「君たち」「あなたたち」「彼ら」「彼女ら」「それら」とかってひとりだけの相手を複数形を呼ぶことで、敬語になるようなものです。家来を引き連れているとか、友達が多いとか、そういう意味で複数形=敬語なのでしょうが、それは現代も全く変わりません。

 ここにも複数観測への欲求、「孤独感」への恐れが見えてきそうです。人によっては、友達や家来を増やす努力よりも、孤独感を感じない(腸内環境を満たす)ほうが近道になるかもしれません。腸内細菌に多様性があれば、もはや複数形の敬語で呼ばれる必要もないのかも。

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