相性図

 占星術の相性図には、二種類あって、純粋にふたつのホロスコープを重ねたシナストリーと、ふたつのホロスコープのちょうど中間の生年月日・出生時間をだしたコンポジットのふたつがあります。

 上図はシナストリーのアスペクト表の例です。

 シナストリーは、生年月日だけで出せます(月まで正確に出すなら出生時間必要です)が、コンポジットは、ハウスを伴うので、出生時間まで必要です。

 どっちの相性図を見るといいのか、というのは微妙な問題です。シナストリーは、出会ってから恋愛レベルまでの相性、コンポジットは結婚や人生のパートナーとしての相性とも言われます。


 恋愛の相性はよくても、結婚の相性が悪かったり、その逆もあったりってことですが、まあそんなんはそう何回も恋愛したり結婚したりしまくらないとよく理解できないかもってことはあるんですが。


 たまに、自分のホロスコープの太陽と月が状態の良さ(ソフトアスペクトが多く、ハードアスペクトが少ない)が結婚運につながり、金星と火星の状態の良さが恋愛運(男性運・女性運)につながるという話もあります。

 ただ実際、シナストリーつくったときの太陽・月・金星・火星の状態の良さは相性の良さにつながります。例えば、自分の太陽がすごくハードアスペクトが多い時、そこにお相手の月が重なる場合、それは太陽と月のコンジャンクションで、シナストリーにでるアスペクトのなかでも、抜群に相性においてプラスの点数をもらえる相性図です。


 ちなみに、19世紀末頃の心理学者のユングは、結婚している男女の間にこのシナストリーでの太陽と月のコンジャンクションのアスペクトが平均より多い数値でみられるという調査統計を行い、著作で発表しています。

 まあそんな太陽と月ですが、コンジャンクションでなくてもトラインやセクスタイルのアスペクトにあればそれも良いですし、なんなら凶相であるスクエアやオポジッションですらここではプラスとして扱われる場合もあります。

 ただ、前述のように、もし個人の太陽か月にハードが多い場合、そこにコンジャンクションする相手の天体は、そのハードを全て受けることになります。

 例えば、ネイタルで太陽に火星と土星がスクエアする人なら、その太陽に重なる月をもっている相手にも火星と土星が相性図内で必ずスクエアしてしまいます。 

 太陽と月がコンジャンクションする「縁の強い相手」「運命の相手」との相性図で、凶相という葛藤が必ず生まれてしまうとしたら、確かに恋愛・結婚運にマイナスかもしれません。太陽と月のハードアスペクトは人生に悪影響とも言われますが、恋愛・結婚に限らず、人と会うときに「縁が強い人」ほど葛藤がでるというのは、人生の対人運全体に影響しますね。


 ただしその場合は、コンジャンクションではなく、トライン・セクスタイルならそうなるとは限りません。例えば魚座の太陽に双子座・射手座でスクエア2つとオポジッション1つの「Tスクエア」で、太陽がふたつの天体からハードな影響を受けている場合、相手の月が魚座のときは、Tスクエアを相性図内にも発生しますが、蠍座か蟹座の月の場合は、太陽と月のトライン、そのほか2天体とはセミセキスタイルとインコンジャンクトになります。ソフトアスペクト1つ、マイナーなソフトアスペクト1つ、マイナーなハードアスペクト1つ、となり、ハードアスペクトの数がかなり軽減されます。


 相性図で、「運命のお相手」的な意味を持つアスペクトは、太陽と月だけではなく、土星と太陽のソフトアスペクト、ASCと金星の合、とかもいろいろあります。ただ太陽と月がハードな人(両親との関係に難しさがある人ともいえます)は、太陽と月が重なるというよりも、太陽と月がトラインとかのほうがソフトが多少保証されて、いい相性かもとは思います。ハードは凶相ですが、得られるものや迫力はソフトよりも上です。引力は弱めかもしれませんが、安定するのがソフトです。

 相手の誕生日(太陽が何座か)がわかっても、図を出さなければ月が何座かはわかりません。(めっちゃ暗記してれば別ですが…)逆に自分の月星座が何月何日にあたるのかわかれば、太陽と月のアスペクトが出る相手の誕生日がわかります。

 例えばですが、天秤座16度は10/10です。そこに月がある場合、コンジャンクションする誕生日は10/10生まれ、トラインする誕生日は少し大雑把ですがそこにプラスマイナス4ヵ月、すなわち2/10と6/10です。この三つの誕生日は、天秤座16度の月をもっている人に対して、太陽が必ずなんらかのアスペクトをつくっています。そこにさらに、その誕生日をもっているお相手の月が、あなたの太陽にアスペクトをつくっているようでしたら、さらに心強いですね。


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