ツァラトゥストラ

 占星術で一番「分単位の出生情報」が必要なのは、ASC/MCのサビアンシンボルだろう。出生時間というものが、ある種の個性を表すならば、ASC/MCのサビアンはその最たるものだ。ASC/MCは4分ごとに1度ずれるので、出生時間を4分以内にまで限定している必要がある。でも一応、そのレベルまで出生時間がわかっているなら、占星術の情報のなかでASC/MCサビアンは最も大事にすべき情報のひとつになりえるのだろうか。

 ただまあ、正直サビアンシンボルって「だから何?」って感じのものもある。サビアンは360個あるわけなので、もちろん自分も全部知っているわけではない。

 MCは、人生の仕事を意味するので、ある種「天職」「適職」「人生のなすべき仕事」をあらわすけれど、そこのサビアンが例えば「中国の洗濯物」とか「おたふく風邪の伝染」「脳卒中」とかきたら、脳卒中が天職とかなんやねんそれって話かもしれない。洗濯とか、医療とか、そういうキーワードはあるかもだけど…。


 が、もちろん割とかっこいいというか、意味深いサビアンシンボルも、いっぱいある。いまいちぴんとこないシンボルは、別にそう深く考える必要もないのかもしれない。自分の場合でいえば、ASC「拝火教徒」でMC「儀式のろうそくを運ぶ若者」、他にも海王星「天使の奏でるハープ」とか、極めて神秘的な魅力的な文面がきていたので、興味を持てた。

 でも代わりに、太陽が「リレー競走」だったり金星が「水圧計」とかだったりして、うん、あんまりこのへんのことは、考えたことがないです。

 ASC=自分の本質が「拝火教」でMC=天職が「密儀」とか、とても魅力的でござるので、サビアンに興味を持つきっかけになりえたものです。アイズ・ワイド・シャットとか、好きな映画でした。

 この映画も、元ネタはドイツ文学。

 シュタイナーとかでは、しょっちゅうこういう密儀の話がでてくるし、ゲーテのそれこそ『密儀』という名前の著作では、こうした密儀の儀式を物語にしようとして、未完成に終わっていた。俺たちの戦いははじまったばかりだ!ばりに。『ヴィルヘルム・マイスター』では描かれたというべきなのか。『魔笛』は、よんだことはないのだけれど。

 シュタイナーもそうだとは思うが、ゲーテもかねてよりアンドレーエの『化学の結婚』のリメイクだかリマスターだかがしたい的なことを言っていて、完成系はゲーテの『百合姫と緑のバラのメルヘン』で、百合姫というと、いまはもっとなんかこうキャッキャウフフなイメージですが、何にしても、禅問答みたいな話。

 正直なところ、この時代のドイツ文学が言いたかったことは、PS4の『ブラッドボーン』でも、十分に言われていると思う。秘密は甘いものだ。まあすなわち、クトゥルフだって、ドイツ文学を考えると、文学上のひとつのつながりなのですね。

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