魔術師

 2020年はアセンションの年だとまことしやかに言われていました、そのような中でコロナウイルスといういわば非現実のような出来事。「古いものが壊れて新しいものができる」山羊座から水瓶座への移動、土星、木星、冥王星の合。天文暦を見れば、それまでファンタジーだったものが現実化する予感を感じ取ることは容易だったことでしょう。


 つい先日の5/11頃から、土星が逆行をはじめました。逆行は「その天体を表すもの」がうまくいきづらいと言われる時です。土星は定着、基盤、権力、現実などをあらわします。


 日本に関して言えば、ゴールデンウィーク明けのそのくらいから、自粛ムードが終わった感があります。コロナにたくさん期待していた人は思ってほどではなかったと感じたかもしれませんし、通常業務をはじめようという勢いもあり、テレワーク、自粛、「新しい時代」がやってきそうな感じは、一区切りついて現実に戻された感もあるかもしれません。


 土星の逆行によって「新しい時代への移行」は少しグダグダ状態だと言えます。逆行が終わるのは9/29です。私たちはそれまで「前の時代」にいる感じがするかもしれません。前の時代というのは、去年のことです。7/2には水瓶座にあった土星は山羊座にまで戻ります。去年の土星の位置です。土星は去年のひとみたいな顔をしています。


 そんな土星が水瓶座に入ってもう戻らなくなるのは今年の12/18以降。そこはいわば「新しい時代のはじまり」と言えるでしょう。新しい時代が定着する謹賀新年です。そこまでは、新しい時代はグダグダしているかもしれません。


 とはいえ、私たちは新しい時代を少し既に経験しています。コロナウイルスの動きがもし100年前のスペイン風邪と共通性を持つのなら、第2波・第3波がスペイン風邪にはあったそうで、それぞれ100年前の3月・9月・翌年1月という感じで出たようです。


 そのような新しい時代とは何か?それはタロットカード「魔術師」のようなものと思います。アファーメーションそのものです。「私たち思い込みが、私たちの世界をつくる。」テレビの世界が真実だと思う人にとってはそれは真実で、そう思わない人にとってはそれは真実ではありません。そんなものの集合体が世界です。


 これが新しい時代だと思うのならそういうものがやってくるでしょう。これがただ少し厄介な今までと同じ世界だと思うのなら世界は去年のままでしょう。そのふたつの世界がそのひとの意識のあり方次第で同時に存在し、隣人と自分とで「全く違う世界」を見ていながら同じ世界を共有します。


 もはや、誰かが何と言おうと気にしてもしょうがない時期です。世界という「共同幻想」は相変わらず存在し続けるかもしれません。しかし「共同幻想」はより分化していきます。霊的なものが存在しないという言う人には実際そうなのでしょう。しかし霊的なものとともにありたいと思うなら、それが私の近くにいると思うだけでも存在してくれるほどなのでしょう。


 科学的証明・実在性のメソッドとは、経験論です。しかしもはや私たちが経験論だけに頼るには、世界はあまりに分岐しすぎたようにも感じます。情報は過剰で、経験論に頼っていると日がくれて一生があっという間でしょう。そのような時代にはもう真実はもっと早く見極める必要があります。「我思う、ゆえに我あり」それで実証は十分なのかもしれません。

 その「私が考えるものだけが存在である」の共同幻想空間の住み分けがより強くなっていくのでしょう。

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