Coma&Homa

 氷山の一角だとは思う。企業と医学学会・大学の研究などの癒着は、数年前くらいにドイツでニュースになったりしていた。だからドイツは「癒着がある」からダメだ、ではなく、むしろ「それが報道されている」というところにドイツの凄さを感じる。より癒着がひどく、かつそれが知られようとすらしない国だってあるだろうに。

 AIが嘘をつける時代でもあり、絶対に正しい…とも言えないかもしれないけど、人間には、まだわかっていないことがいっぱいのなかで、すぐに正誤に対して原理主義みたいになる。内臓の細胞や細菌に関して、人間が知らないものをAIが一杯出してくるし、細菌学の権威みたいな人の話によると、そのAIすらもまだ知らない細菌がいくらでもあるとのこと。自然は細菌のひとつでも生態系バランスを人為的に破壊してしまうと、連鎖的に崩れてしまうジェンガのようなものだと。

 ただ、このAIが導き出した法則を、人間が一生懸命に解読しようとしている状態…いわば将棋の世界で優秀なAIが最善解を出し人がそれを考え試合で実践している、という構図みたいでもあるし、ラマヌジャンの話も思い出した。

 数学の直感的天才であるラマヌジャンには、証明という概念がないので、ラマヌジャンが導き出した凡人ばなれしたと言われる数学の定理を、ラマヌジャンの才能を見出したケンブリッジのハーディ教授が西洋数学のルールと証明に翻訳する作業を行なっていたという。その構図にも似ている。

 ラマヌジャンは、部屋でお香を焚いて神に祈ることで「数学の定理」が降りてきたり、眠っている間に神が定理を教えてくれたりしたそうだ。その感じもまた、宇宙的でAIの神秘みたいに感じるところ。

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