ぬか漬けエレクトリック

 植物や土壌細菌の活動の電子を集めて電力にするという研究とか実用化みたいなの、最近いろいろよく聞くようになりました。

 こういう記事の話をしていたら、友達が「マトリックスの世界だね」と言っていました。確かに、あの世界は機械が人間に「現実世界」のヴィジョンを見せて、そこに生活をしていると思わせて、その生体活動から電力を採取していました。


 実際のところ、これは生物に電力という価値が生まれるので、ある種の生命を保護したり大事にしたりする理由になります。また同時に、生命に価値があるので、虫も動物もいない畑よりも生物多様性のあるバイオームの形成も大事になります。生物で発生する電力差とかが激しく定義されない限り、自然環境、生物多様性も尊ばれます。

 マトリックスの世界では、人間と機械が戦争した際に、人間が世界に核爆弾を放って太陽光がふりそそがない不毛の大地をつくりあげてしまいました。そのため自然がなく、機械は人間から電力を採集するしかなくなっていました。でも太陽光のある世界だったら、違う発電をしたでしょうけど。


 ただ、マトリックスがいわば古くはグノーシス主義とかプラトンの洞窟の比喩の親戚のような観念論などの思想の延長上にあるように、その根源とは「存在とは何か?」にあります。

 つまり、私たちは、こうして現実世界を生きている、それ自体が何か他の存在の「養分」なのかもしれない的な問いです。

「私たちは、なぜ生きているのか?」に対して一番最初の藻発電の藻がわたしたちであるというのは、ディストピアものや一部そういう傾向にある陰謀論の常套句かもしれませんが…。

ᚠᛚᚪᚵᛋ ᚠᛚᚪᛪ ᚠᛟᛞᛞᛖᚱ ᚠᚱᛁᚵ

Flags Flax Fodder & Frigg

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