ש גודזילה

 最近ようやく、周りからよくこの映画すごいよと言われていた、シンゴジラを見た。

 ゴジラ映画を、実は一度も見たことがないので、ゴジラ映画としてシンゴジラがどうであるかを自分は比較をできないのだが、お互いエヴァが好き同士としてエヴァで育った同じ世代同士の友人からは、シンゴジラにエヴァのオマージュの音楽が使われていて感動するから、見てみて、と言われていたものだった。

 確かにそれが正しくて、映画も非常に良かったのだが、特にこの映画は子供の頃をエヴァで育った世代に直接クリティカルヒットするものが多かった。というか、庵野秀明の個性なのか、エヴァの個性が、とにかくずっと出ていた。タイポグラフィ、演者の話し方、ゴジラが街を破壊するシーンの演出、そして何よりやっぱり、音楽。

 いわゆるハリウッドムービーとは違う終わり方をしたエンディング、それも感動してとても泣けるものがあった。映画評とかでも言われていたけど、ラストにいわゆるハリウッド映画みたいなシーンがなくて、本当に良かったと思う。テレビドラマだったら、そういうシーンを絶対入れているだろうから。テレビドラマのみならず、今はニュースも、メディアも、ユーチューブも、みんなそういう方向に持って行こうとする。善悪二元論のカタルシスという、経済が満足するメソッドへ。

 まあ、それはともかく、エヴァでいう、ヤシマ作戦、決戦のBGMが流れた時、とりあえず1回感動して泣いた。(前もって、友人から聞いていたおかげもあると思う。)そしてまた、前述のラストの演技方針の素晴らしさもあり、ラストで泣いた。思い出のせいで、2回泣ける映画だこれ。

 すなわち、エヴァが成長期に染み付いた世代には、クリティカルヒットわけで、この曲は、そしてこの曲が使われている映画は、エヴァ世代のプレイヤーに直接攻撃できる。涙腺を直接攻撃してきたシンゴジラ君を忘れない。

 しかしあまり思ったことはないが、いわゆる有名なゴジラのテーマなんかも、ある意味では、この曲と方向性が一緒なので、なじむのだろうか。


 ちなみに、これははじめて聞いた?でもたぶん、折々でもしかしたら耳にしたことがあるかもしれない、怪獣大戦争マーチというのか、宇宙大戦争マーチというのか、名前がヤシマ作戦と同じくなんかうまく定まらないですが、この曲もものすごく良いと思った。

 世代によっては、こちらがプレイヤーに直接クリティカルヒットの直接攻撃ができるのでは。もしかしたら、無意識下でどこかで聞いたことがあるのかもしれないが、この映画ではじめて聞いて、それでも凄い良い曲だと思った。

 そして何より、この曲。

 これも同じく、エヴァの楽曲ではないが、この曲が使われたシーンもあいまって、最もエヴァを感じた。全く曲の方向性は違うが、かつてのエヴァの映画の、Komm süsser Tod の使われ方を思うと、何か余計にぐっとくるものがある。いやもっと、エヴァの作中で、この曲とシーンに近いものはあるかもしれない。でも私の人生にとって、Komm süsser Tod がとても重要なものだったから…。

 こういったことについて、映画に詳しい方と話をしている時、高畑勲か宮崎駿だったかが、庵野秀明に対して「あんなに純粋な人はいない」みたいなことを言ったことがある、ということを教えてもらった。

 それで言えば、確かにこのエヴァの劇場版 Air/まごころを君に の時、こんなに個人的感情が乗った映画はいままでみたことがない、という感じがして、とても惹かれた。そして対照的に、このシンゴジラは監督が、楽しんで作ったものらしい。庵野秀明さんが純粋な人だというのは、その意味で納得できる。映画にこんなに感情が反映するのだから。

 エヴァも、シンゴジラも、根本的は同じようなものだろうか…誰かに話したくなるようなオマージュのギミックももちろん、謎の残し方がうまいとも言える。あと実は、同じ庵野秀明のキューティーハニーも実は思い出した。市川実日子の感じが。これもまた実は密かに昔の思い出のクリティカルヒットです。


 別の、アニメに詳しい友人とかは、庵野秀明がエヴァの著作権とか権利の私物化みたいなので色々あくどくてよくない、みたいな話をしていたこともあって、あんまりそこらへんのことは自分は詳しく知らないけど、ひとまず作品としては良かったので…。


 ところで、シン・ウルトラマンの宣伝がバスで流れていて、見ていた思ったのだけれど、

 いやウルトラマン出てきたときの山と市街地の構図よ。これもまたエヴァ世代のプレイヤーに直接攻撃できるものですか?



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