episteme = epi+histeme

 今日見た動画。

 世界史の教科書がおかしいというのは、大学院で歴史学を勉強した人間にとっては、明白な事実です。自分は、大学院では高校世界史の教科書をつくっていたこともある先生にも1対1で色々教えてもらえたというのが、人生のなかでも凄く何かこう糧になっています。


 今は、データや情報、ウィキペディア、何より海外のウィキペディアも閲覧できるほどの自動翻訳機機能、などがあって、大学図書館の奥の奥に眠っていた本でしか知り得なかったようなことと同じベクトルの情報が、簡単に手に入ります。外国語の文献なんか、特にそうです。

 またそういったデジタル情報にネイティブで、直感的に情報の質を理解できるほど情報に慣れている人たちがいて、高校世界史、もとい高校教科のざらざらした世界とは違うものを手に入れることが容易です。

 大学とかレベルで、比較的良い指導教授のもとで、歴史について自由に調べるとそこでようやく気づく、または近づける、歴史の本当の姿というものがあります。


 陰謀論には、極端な歴史解釈もあるかもしれません。いまは、情報というものが、二元論ではなく量子計算式みたいになっていて、仏教みたいな世界に近づいています。すなわち、情報が真か偽かはあまり価値がなくなってきたように思えます。真や偽はこの世の真実ではないと、哲学書はいつも述べています。むしろ、あなたのもとに、どんな情報が届くかが問題です。情報は縁起です。

 情報も、薬や栄養と同じで、実際に投与されていようがプラセボだろうが、効果のほうが大事なのだと思います。薬や食事を体調で選ぶように、効果で情報を選ぶのが良いと思います。


 ここで、歴史が面白くないのは、高校の歴史の科目が面白くないからです。だからそこで、歴史を面白くやろうとしたならば、それは受験には役に立たなくなるでしょう。面白い話は、点数にならないようにできていると思います。

 ある程度勉強をしてしまうと、またはある程度その人に霊的なセンス、神通力がある場合、その人は学校の勉強ができない、できなくなる可能性があります。なぜなら、さっき真とか偽はないと書いたばかりですが、もしも歴史に真実があるとして、アカシックレコードみたいなのがあるとして、真実から遠いものが、勉強のところには多いからです。


 あとは、ヘラクレイトスが言うethos anthropoi daimon, このギリシア語は、同じ言葉に意味が複数あって、日本語には簡単に訳せません。ethosは、語源的には「自ら立つこと」であり、存在とも個性とも訳せると思います。daimonは、のちの歴史によってdemonとなる言葉の語源ですが、もともとは神聖なもの、と言う意味で、deva, deusと同じ語源があります。歴史の段階によって、全く意味が変わってくる言葉です。

 ソクラテスは、このダイモーンという言葉を、今でいう「指導霊」のような意味で使っています。指導霊は、たとえばその人に「そこは危険だからあちらに行くな」ということを司令してくる霊的存在です。シャーマンの憑依霊です。

 人がこれが好き、これが嫌い、というのはその人の運命を決定します。化学が好きで、理工学部化学科とかに進んだら、そのことはその人の運命を決定します。そこで、何が好き、何が嫌い、というのを決定するのも「指導霊」すなわちダイモーンの力です。

 だからダイモーン=運命=個性(個人の好み)ということをヘラクレイトスが言ったのでしょう。

 こういう個性にダイモーン性が強い人のなかに「真実を学ばなければいけない」というダイモーンの人がいます。そういう人は、現状の教育・学問、そこに自分にとっての特別な真と偽を見出し、それが学べる学問と学べない学問として現れ、加えてそれは人生に影響を与えるでしょう。


 まあ何より、歴史学はとても面白いのですが、やればやっていくほど世界共通契約みたいな常識の「歴史」からずれていって、それ自体は、うまくお金や仕事にはなりません。

ᚠᛚᚪᚵᛋ ᚠᛚᚪᛪ ᚠᛟᛞᛞᛖᚱ ᚠᚱᛁᚵ

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