θ

 ギリシャ語の素晴らしさは、ある意味アルファベットひとつひとつにキャラクターみたいなものがあることだ。ピタゴラス的で、ユダヤ神秘主義的で、数秘術的で…。数のアルケーとは、すなわち言葉のアルケーでもある。


 θというギリシャ文字はまさに特別なアルファベットのひとつである。テオス:神、タナトス:死、テール:獣、テュエイン:生贄、タラッタ:地中海、現代ギリシャ語のタ(未来形)、とてもハイヤーセルフ的なアルファベットだ。


 占いで何が重要なのか、考えると、人間には「実現力」みたいなものがあると感じる。実現力とかは、物理法則下の自己啓発本の話ではない。タロットカードの「魔術師」の話で、「私は、これができる」というのを物理法則を超えることができるかどうか。ここで越えられないのなら、普通の企業のマナー講座のような自己啓発本レベル。

 私たちは、別に物理法則に縛られたり、誰かの成功方法を真似しないと成功できないわけでもないのに、なぜ自ら牢獄に入ろうとする「無意識の行動」がある。


 物理法則を超えるにはどうすれば良いか?キーとなるのは個人的に脳波だと思う。ここで重要なのが、θ波だと思う。

 実際科学で言葉を定義すると、難があるのは、本来「観測者」によって結果が変わってしまう量子力学的世界はすでにこの世に現れているのに、いまだに「科学実験」は「実験をする者」によって結果が変わらないという原理をもとに考えられていることだろう。


 そういったものを超えて、またギリシャ語のミュスティシズムみたいなものも考えて、そしてある種の哲学的懐疑主義、すなわちお互い同じシニフィアンの言葉を受け取っていても、同じシニフィエとは限らない、そんな言語学的限界、そういった上で、私がθ波と感じるもの、それはθ波と呼ばれるにふさわしいと感じるので、そう呼ぶ。


 θ波に通じるということは、眠気に通じるということでもある。眠気、睡眠、寝起き、夢、そういった世界は、θで表すにふさわしい。そしてそういった脳や体の状態にある間の状態を、θ波がでてると言うので、θ波という言葉に象徴される。別にこれは、脳から出ていると思っているわけでもない。腸からでているかもしれないし、もっと根源的な量子、またはそれより小さな単位の問題かもしれない。量子テレポーテーションの現象かもしれないし、細菌の現象かもしれない、多世界解釈の現象かもしれない。


 私たちは眠りの世界では世界を創造している。夢は外界の現象の素材がある程度存在しつつも、外界の現象に左右されない世界だ。そこでは私が私の創造主、タロットの大アルカナ「魔術師」である。

 占いの結果を世界に反映するには、そういう私の創造主の力が必要で、θ波の世界は一応「物理法則が崩壊している」。夢の世界の物理法則が崩壊しているように。私たちが、私たちを牢獄に閉じ込める物理法則を破壊するなら、夢の世界の力、θ波の力をどんどん意識化し、どんどん自らの中に増幅していき、通じていかなければならない。


 占いが成就しやすい人は、θ波が強い。そして、占い師もまた、相手や自分のθ波をどんどん刺激していくべきだ。「眠い声」「弱い声」「リラックスする声」まあいわばASMR力のある声、そんな占い師の話は、心に浸透しやすく、またθ波を刺激するので、実現しやすいように思える。それもあって、自分はyoutubeなどでよくあるタロット占いなどでは、そういうASMR力みたいなのをとても重視する。なぜなら、そういう声の人は、言っていることが実現しやすいと思うから。

 商売っ気や、明るさ、それはθ波の世界じゃない。β波の理性・思考は「物理法則に目覚めてしまう」かもしれない。眠くなる声の先生が、例えば化学の先生だったら「世界は化学のいうとおりになってしまうかも」。すべては観測と思い込みでできています。

ᚠᛚᚪᚵᛋ ᚠᛚᚪᛪ ᚠᛟᛞᛞᛖᚱ ᚠᚱᛁᚵ

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