天気の子たち

　健康とは一体？

　健康とは、統計であって、法則ではない。分子のなりわいは、古典的な物理法則というには、あまりにも細かすぎるのでしょうか。

　ある処置をした時に、そのおかげで病気が治ったのか、その処置をしなくても、病気が治ったのか、それとも悪化したのか。何度も観測しないとわかりません。それも、一生に何度もあることでないならば、特に、パラレルワールドにでもいかないと、わかりません。

　ある人間に起きたことも、統計的には再現率が高くても、他の人にも必ず起きるわけではありません。

　その意味で、今日は不思議な体験をしました。

　数日前に、急に暖かい日から急に寒い日になった時、普段の自分の畑とは違った、結構遠くにある別の畑で、人と一緒に農作業をして、その後近場の温泉に入って、飯を食って帰りました。

　そうしたら、次の日から、いままであった花粉症に加えて、少し体がめまい、食欲不振、吐き気、疲労感などがしたりしだしました。

　前にも、この感じはありました。天気痛というのか、一時的な自律神経失調症みたいな感じというのか。気圧、温度の差がひどい日に、遠出をして、体力も使って、温泉はすごくよかったのですが、ちょっと冷えたかな？とか、いろいろ考えていました。

　他にもタバコを吸っている人と、少し一緒にいたり、車酔いとか、前後の日々が雨連続でとか、いろいろ思い当たることは多く、何が原因かはよくわかりません。

　その日から2日くらいした今日、相変わらずこの天気痛、ちょっとした自律神経失調症、が続いていたんですが、今日は前よりも気温が高く、晴れてもいました。不思議なのは、外にいると体が比較的楽で、家にいるとなんかこの自律神経失調症みたいなのが発生するということでした。

　少し昼に外でかけて、でもやっぱちょっとめまい感は残っていたのですが、とんでもなく畑が耕したくなってきました。明日以降も、ちょっと雨の日の予報多いし、あと仕事あるし…今日畑耕しておけたら、ちょうどいいのになあ、でも体調あんまりかなあ、とか思いつつ、それでも畑に行きたい気持ちが高まって、畑を耕しにいきました。

　あんまり体力使って、体調悪くなったらいけないから、少しにしておこう、と思いつつ、なんだかんだで、最近いい音楽に出会ったのもあって、農作業が楽しくて、つい１時間くらいがっつりやってしまいました。

　すると不思議と、それまでの倦怠感、めまい、吐き気なんかが完全に治ってしまいました。もっというと、さっきまでひどかった花粉症すら治ってしまいました。

　なんだこりゃ？

　体力使うといけないから、安静にしようか、でも今日畑やりたいしな、と迷っていたくらいなのに、体力を使ったら、むしろ体調が良くなりました。

　別の畑で、少し体調悪くして、自分の畑で、体調復活して…なんだか、この畑のおかげで体調がよくなった感じすらします。平均的な現代医学では、あまり説明できません。

　ただ、自らの心の声に従ったら体がよくなったような気もするし、自分が数年間一緒になって楽しんでいる畑に行って作業をすることが、何か自分の体に良いような気もするし…古代神話でいうところの、大地の女神と関係を持ったような気分です。

　畑には、雑草が生えていますが、それらはとても愛らしいものです。